漫画、漫画、漫画、犬
いつまででも見ていられるドラム犬・メイプルちゃんのvine。ヴァンパイア・ウィークエンドのやらされてる感も最高だけど、このMGMT「kids」の演奏がまともに高度で一番好き。
8月も終ろうとしているのに、BSマンガ夜話のYouTubeを就寝前に見るブームがまだ続いてて、最近は通勤時間に漫画、休日も漫画、、と、いい歳して漫画ばかり読んでる自分がだんだん不安になりつつある日々です。漫画、漫画、漫画、疲れたらメイプル(犬)。こんなんでいいのだろうか…。
先週・今週で読み返した漫画めも。
厩戸王子(聖徳太子)の孤独が深くなればなるほど悲しくて切なくて怖くて面白い。実父・豊日大兄が亡くなるシーンの王子の最後の呼びかけに泣く。
王子の運命の相手がでくのぼうな優男・毛人なんかだったのが不幸すぎますね。実写化するなら毛人は福士君あたりがいいんじゃないでしょうか。刀自古は山口紗弥加がいいなあ。(実年齢無視)
久しぶりに読み返したら、思ってたより性描写が直接的だった。
萩尾望都「あぶな坂HOTEL」(2006)
短編集。この世とあの世のあわいに建つホテルが舞台。「女の一生」というお話が秀逸で、読むたびに泣ける。おモーさまは安心して身を預けられる。萩尾漫画は映像化より舞台化の方が合ってる作品が多いのかな。これもワンシチュエーションだから舞台向き。
大島弓子「七月七日に」(1976)
「夏のおわりのト短調」(1977)
「桜時間」(1982)
「金髪の草原」「夢虫・未草」(1983)
「水枕羽枕」「サマタイム」(1984)
「秋日子かく語りき」「ロングロングケーキ」
「庭はみどり川はブルー」「水の中のティッシュペーパー」(1987)
「つるばらつるばら」「夏の夜の獏」(1988)
主に80年代の作品を読み返した。この頃の作品は特にだけれど、日常と精神世界の境目が曖昧なものが多い。モノローグの主体がころころ変わるのも効果的で、いろんなことがグレーのまま、解釈は読者に委ねつつ終わってゆくユーミン・ワールド。
狂気側にいってしまった人々の行く末が、それはそれで案外幸福そうに思えて、読了後はそんな汚れない世界にどこか憧れている自分がいた。ストイックな現実を突き付けてきても、大島漫画は優しい。こんなに優しかったっけ。昔はもっとネームのインパクトとコマ運びの緩急にシビれまくってただけだったのかも。対して、山岸さんはもう少し突き放したクールな印象があるかな。一連の短編集は普通に怖すぎて、去年思い切って手放した。
「ロングロングケーキ」、いい話。「つるばらつるばら」主人公の継男くんはなんて強いんだろう。「夏の夜の獏」の痴呆おじいちゃんがかわいい。みんな歳をとったらビジュアルだけでも赤ちゃんに戻れたらいいのにね。「サマタイム」は大島漫画の中でもとりわけ難解な作品。強烈な16ページ。戦時中、少し風変わりな養母とのエピソードを描いた「七月七日に」は今の季節にピッタリだった。
広瀬すずちゃんはチビ猫みたいだなあ。
あ、大島先生、今度の8月31日で68歳になられるとのことで。おめでとうございます。
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頭が疲れたら、犬。犬の白いまつげとまばたき、永遠に見ていられる。。。