休日前だから夜更かししてソフトロックを聴く。
べんきょうにあきました。向いてないのかも。
うちの職場は通常J waveがかかっているのですが、オフィスに一人きりだったりすると最近は好きな曲をかけながら仕事してます。今朝、ピチカート・ファイヴのファースト・アルバムを聴いてたら、通りがかった新人くんに「優雅ですね」と言われた。そう、わたしは電気とか岡村ちゃんも好きだけど、優雅な音楽もだいすきなんですよ…。
ピチカート・ファイヴ 「連載小説」(1987 『couples』収録)
初代ボーカルの佐々木麻美子さんはこのアルバムを通してでしか知らないのだけど、真似できそうで真似できない、ほんとに不思議な歌唱。なんというか、粉状のものをぎゅっぎゅっと押して作った落雁ような、ちょっとした衝撃でほろほろと粉に戻ってしまいそうなボーカル。独特な乾いた質感も不思議だなあ。のちのピチカートを象徴する単語 "キャッチー" "グルーヴィー" とは対極。
こちらは1999年リリースの『PIZZICATO FIVE』に収録されてる野宮さんバージョン。今聴くと妙にアレンジがツルツルしてるような感じがして、カップルズ版の方が音が豊かだなあと思うのですが、小西さんお得意のみじめな女のモノローグシリーズは野宮さんの歌の方がリアリティがあっていいかなあ、とも思う。
ピチカート・ファイヴ 「そして今でも」(1987 『couples』収録)
ピチカートはファーストから若くなくてくたびれてる所が好き。
テクノを教えてくれた電気もそうだけど、小西さんやフリッパーズみたいな存在がなかったらソフトロックというジャンルに出会えてなかったと思う。当時、どんなに流行っててもアナログには手を出さないという妙なこだわりがあったのだけど、そんな私でも気軽に60年代の音楽を手に取れられたのは、いわゆる渋谷系アーティストたちの働きかけによって引用元やおすすめのレコードがじゃんじゃかCD化されたおかげ。
ハーパース・ビザール、フリー・デザイン、ロジャニコ、クロディーヌ・ロンジェ、ミレニアム、パレード、ソルト・ウォーター・タフィー、、、、
ちょくちょく輸入盤屋さんに立ち寄ったり、ひたすらレコードジャケが並んでるような音楽雑誌を眺めるのも好きだったなあ。
せっかくだから『couples』的なソフトロック・ソングをほんの少し。
The 5th Dimension「Up,Up and Away」(1967)
上に貼った「そして今でも」の引用元。
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends 「Love So Fine」(1968)
はじめてこのアルバムを聴いた時、世の中にはこんなに素敵な音楽があるものなのかと仰天した。こっちの方がより「そして今でも」感あるかな。
Harpers Bizarre 「The Drifter」(1968)
このアルバムが一番好きだしよく聴いた。
Ya-Ya-yah 「ひまわりのメロディ」(2005) ※1:40くらいから
ジャニーズソングで一番ソフトロックで、でもって歌詞がちょう渋谷的。(次点: KAT-TUN「un-」 こちらはベストオブギターポップ)
仕方ないのだけど音源化されてないのが本当に惜しい。Jr曲って名曲多いんですよねえ。
The 5th Dimension「Aquarius/Let the Sunshine In」(1969)
ついでに。ジャニーズワールドという舞台(初年度)のクライマックスで、脈略もなく突然流れる「アクエリアス~レッサン」。ジャニーさんの音楽の趣味っていうより、おそらく「Hair」という60年代末のミュージカルが好きで、その舞台の挿入歌をまんま使っただけ。平成生まれのジャニーズの子たち(昭和生まれも数人混じってるけど)に「みんなも一緒に歌って!」「ひとつになろう!」とあおられるにはハードルが高すぎる演目でした。本家もメンバーカラーがあったんですね(?